本 「虜人日記」


虜人日記を読み始める。
橋本治の「20世紀」水木しげるの「ボクの人生はゲゲゲの楽園だ」も平行して読んでおり、丁度時代がシンクロしていて面白い。
そのせいか、軍歌が無性に聴きたくなり「加藤隼戦闘隊」を繰り返し聴く。
いい歌だなあ。
自身、決して右翼でもなければ、戦争体験もないし、軍隊オタクでもないのだが、この歌を聴いて心が躍動しない奴は男ではない、とも思う。
”いつの時代でも愛される歌”というのは”普遍性がある”とよく言われるが、そうは思わない。その時代だからこそ生まれえた、その時代の香りが染み込んだ歌こそを愛おしく思う。軍歌しかり。軍歌に罪はない。
今は歌に味を染み込ませるだけの濃さがない気がする。
ああ、薄い時代だなあ。