映画「黙秘」テイラー・ハックフォード:★★★★☆

katsu7032006-03-05

脚本、俳優の良さをキャメラ(ガブリエル・ベリスタイン。この人「スパニッシュ・プリズナー」も撮ってる。)が引き立てている。
日蝕の雰囲気の出し方は絶妙。
最初は娘に感情移入してしまう。そこで実家のシーンが効いてくる。あのシーンでは誰もが、母親に何らかの異常性を感じたのではないだろうか。ところがどっこい、少しずつキャラクターの逆転が始まる。本当に人間的なのは誰なのか?そしてその背景は?
久しぶりに”映画的な映画”を観た気分で大満足。
「愛と青春の旅立ち」も同じ監督であることに妙に納得。
最後のカタルシスへいたる展開がなんとなく似ているんだよなあ。