DVD 「スパイダーマン2」


なぜ、ヒロインを不細工にしたか。
がこの映画を観て浮かんだ最大の疑問。
1のときもそう思ったけどね。

少しこじつけてみた。

答え。
主人公へ感情移入しにくくするため。
なぜか。
自分がスパイダーマンでなくて良かった、と思わせるため。
なぜか。
これで観客は安心感、優越感を得られるから。
ここがこの映画が他のヒーローものとの違い。

普通のヒーロー映画は、主人公になりきることによってカタルシスを得る。
昔、ヤクザ映画を観終わった観客が高倉健になりきったようなもの。
この映画はそれを拒否している。
観客はヒーローものを観ているはずなのに、ヒーローから得られるものとは異なる独特の感覚を植えつけられる。

等身大のヒーロー像を描いている、とかいろんな評価があるようだけれど。
自分にとっては、ビルの谷間を飛翔する爽快感だけの映画だった。
途中までは、あまりのつまらなさにどうなることかと思った。